燃える魂vol.8

第21話「あなたは生き残るべき人だ」

すごい。なんだこのアニメ。
ストーリーの展開が素晴らしい。
シモンの台詞。ギラルの台詞。ヨーコの台詞。
その一つ一つが僕たちの心の奥にくすぶってるはずの
何かに火をつける。
胸がわくわくしてしょうがない。
理屈でゎないのだ。
熱く集中したエネルギーなのだ。
そのエネルギーにあてられているのだ。

ロシウにどんなに悪くされようと、
決して攻めようとしない元総司令シモン。
あくまで子ども達のために武器を取るヨーコ。
地球そのものがダメになってしまうという絶望のなかで、
真っ向からそれに立ち向かうグレン団。
時代の潮流を見事に反映していると言える。

ビューティフルドリーマー

押井監督の「うる星やつら」映画版
最近のアニメばかりをずっと見ていた僕にとって、
この作品を見る機会が得られたのはとても嬉しいことだった。
もちろん古い映画であるから、
ハイセンスな感じというものはないのだが、
それでも生き続けるフレッシュさというものがある。
シュールな雰囲気もとても素晴らしい。
もっとも驚いたのは登場キャラが
一同に集まり食事をするシーンである。
何人ものキャラクターが引きの構図で描かれるのだが、
一人としてとまっているときがない。
常に人物全員がそれぞれ動いているのである。
思い出すにそのシーンは約5分くらい続くのではないのだろうか?
いや、本来はそんなに長い時間ではないのかもしれない。
1分もないのかもしれない。
だが、それは延々と続くようなそういった感覚を催させる画なのだ。
もちろんこれは映画なので、
TV放映バージョンとは違うだろう。
しかし作画の妙というものを古いアニメによって
初めて味わったのも事実なのである。